概要:雷の脈動を再構成した A/V インスタレーション
飛行機から見た雷のリズムを起点に、その予測不能な脈動を自分の中で再解釈し、音と映像として再構成した。
技術構成
音は Ableton と Max で制作し、実際の風雨や雷の素材にグリッチ加工を施して再構築。
映像はTouchDesignerとPremiere proを使用。
TouchDesigner ではその音の変化をトリガーに映像を生成し、二台のPCで五面ディスプレイを同期させて空間へ展開した。
TouchDesigner ではその音の変化をトリガーに映像を生成し、二台のPCで五面ディスプレイを同期させて空間へ展開した。
TouchDesignerによる映像制作
Abeltonによる楽曲制作
制作プロセス
1. 着想の核を定める
飛行機から見た雷の光と静けさの対比を言語化し、作品全体の世界観を形成。
飛行機から見た雷の光と静けさの対比を言語化し、作品全体の世界観を形成。
雷の動きの大きな特徴である、「広がりの中での予測不能な動き」を再現するため、5面構成で表現する方向に決めた。
2. 構造と動きの設計
音との連動方法、光のルール、生成の仕組みを設計。雷が持つ緊張と緩みのリズムを軸に、ジェネラティブ構造を組んだ。
音との連動方法、光のルール、生成の仕組みを設計。雷が持つ緊張と緩みのリズムを軸に、ジェネラティブ構造を組んだ。
3. 空間への実装
シミュレーションと現地調整を重ね、光量・視野・配置を最適化。
シミュレーションと現地調整を重ね、光量・視野・配置を最適化。
調整の中でビデオウォールコントローラーから、二台PCによる同期方式へ切り替え、空間全体で“雷を体験する”状態をつくり上げた。